2021年7月7日水曜日

映画鑑賞

「いのち」とは、何だろう。「いきる」とは、何だろう。

平等であり平等ではない…。

久々の映画鑑賞。

監督は成島出、出演は吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行……による名優たちが共演する映画「いのちの停車場」という作品に出会った。

ストーリーは、石川県金沢市にある在宅医療を行う「まほろば診療所」を舞台に、医師、看護師、運転手とそれぞれ立場は違うものの、自分らしい生き方を模索する患者たちに向き合うことで、自らも大きな気づきを得ていくという心に沁みる感動作です。

「まほろば診療所」を通じて、余命わずな患者とその家族が「今」と「これから」をどうしたいのか、それを医師や看護師、運転手が一丸となり、その人らしい生き方と終わり方に耳を傾け寄り添い続ける…。

幼き子が懸命に病魔と闘い支える両親、妻を在宅で介護する夫、可能性を信じて最先端医療を希望する大手企業の経営者、著名人ゆえに誰にも知られず治療を受けたいプロ棋士など、様々なシチュエーションで繊細に描写されています。涙涙涙の珠玉の作品でした。

この作品を通して、決して他人事ではなく、いつかは自分自身の死、家族の死、大切な人の死と直面することは避けられないことを。いのち、いきるとは何か。そして死をどのように捉え、受け止め、向き合うのかが問われました。何が正解かはわかりませんが、その人がその人らしい生き方と終わり方ができたのなら、人生幸せだったと穏やかに幕を下ろせるのではないでしょうか。

これからも私の中で、まだまだ模索は続きます。

もしよろしければ、一度鑑賞してみてくださいね。


                     事務 : Y.Y